2012年1月31日
私にとって
一年のうち、
最も高まる気持ちを抑える日。
最も期待に胸膨らませる日。
最も希望に満ち溢れた日。
そして、最も寂しい日。
気が付けばあっという間の一日でした。
高校・大学入試はもう少し後でもありますが、
都内の中学入試はいよいよ明日から。
何よりもまず、
今年も無事受験生たちを送り出せたことにほっとしています。
2011年は日本史、いえ、世界史に残る一年となりました。
生徒が書いてくれた作文の中にもありましたが、
当たり前のことがどれだけ幸せなことか。
家族・仲間がどれだけ有り難い存在か。
「絆」という言葉もよく耳にした一年でした。
キートスでは今年も年明け早々「マスク強制」が始まりました。
受験生のみならず、全学年の生徒が対象です。
「なんでマスクしなくちゃいけないの~?」
当然そんな声も聞こえてきました。
「自分のためでしょ」という答えではぶつぶつ言っていた生徒にも、
「受験生が風邪ひいちゃったらかわいそうでしょ」という答えは効いたようです。
皆分かっています。
これまで受験生たちがどれだけ頑張ってきたかということを。
皆見てきました。
受験生に未来の自分の姿を重ねながら。
受験生が偉いわけではありません。
全ては受験生のためにあるわけでもありません。
でも、その子たちの姿を見た者には分かるのです。
その尊さが。
その美しさが。
だからこそ、私は思います。
そんな触れ合いも「絆」なのではないかと。
同じ学び舎で過ごした日々。
受験生諸君、よく頑張りましたね。
いよいよです。
今のこの想いをいつまでも忘れないでいてくださいね。
結果は結果です。
良くも悪くも。
全力で走ってきた君たちだからこそ、
今日までの日々に悔いは無いはずです。
どうかちょっとだけ自分を褒めてあげてください。
そして、お願いです。
自分ひとりでここまで頑張ってきたとは決して思わないでください。
人が君たちにしてくれることに、当たり前なものなんて一つとして無いんです。
君たちには、共に悩み、苦しみ、涙し、そして共に喜びを分かち合える支えがあります。
今後の人生、どうかそんな人たちへの感謝の心を忘れないでください。
明日、君たちの新たな人生が始まります。
入試日はその記念すべき初日なのです。
新たな門出を存分に楽しんでください。
最後に。
君たちに出会えた奇跡に感謝しています。
色々ありましたが、本当に楽しい日々でした。
君たちのことを誇りに思います。
ありがとう。
君たちの健闘を心から祈っています。