過去問演習

過去問演習

キートスでは早くも小学6年生との過去問演習をスタートさせています。慶應義塾普通部過去問
まだまだ算数・国語が中心ではありますが、
この時期、合格点を取れてしまう子はもちろん多くありません。

今やるべきことは、合格点を取ることではなく、「敵を知る」こと。
私の解説を聞いて、
「あー、これは解けたはず」
「こんな風に入試では問題として出てくるのか」
といった思いを持ってもらうことが最大の狙いです。

その上での解き直しなのですが、
間違えてしまった問題を全問自力で一発で直せる子もまたなかなかいません。
私の解説はあくまで、問題の意味を理解させ、解法のヒントを与えること。
解き直しをしながら何度も私の所に答案用紙を持って来るのですが、
また間違える度に、少しずつヒントが増えて行きます。

そしてついに全問に青丸(間違えたもので正解をすると青丸を付けます)が付いた時、
ここからが勝負です。
自分たちが持っている教材の中から、今その子が間違えてしまったものの類似問題を私が選択して宿題にします。
それらを全て確実に解けるようになって初めて、その年度分の過去問演習は終わりです。

皆さん、ご家庭ではどのように過去問演習に取り組まれているでしょうか。
よくある話ですが、
一年度分の過去問を時間を計って解き、
間違えたものは解説を読みながら赤字でその解説を書き写して終わり。
これではせっかくの過去問が勿体ないですね。

「出来なかったもの」を「確実に解けるもの」にしていくこと。
大人でも精神的に苦痛を伴う作業かもしれませんが、
意識して取り組んでみたいものですね。