月の満ち欠け
早速ですが、小学5年生以上のお子様がいらっしゃるご家庭でしたら、
お子様に以下の問題をどのように解くか聞いてみてください。
「三日月、上弦の月、満月、下弦の月、それぞれが夜空に光って見える範囲を図に書き示す」という問題です。
実はこれ、小学4年生の学習内容なんです。
5~6年生で、理科があまり得意ではない子は、見た瞬間に表情を曇らせるはずです…。
図などを描いて、理解した上で解いていく問題なのですが、
以前生徒から聞いた話で驚いたことがあります。
他塾にも通っていたその子は、
塾の先生に
「全部覚えてしまうように」
と言われてしまったそうです…。
いえいえ、子供の言う話ですので、
全てが真実とも限らないのですが、
これを覚える単元と言ってしまうと、
「じゃあ何をしに塾に行ってるの?」
と聞いてみたくもなります。
今日キートスでは、下のような図を描きながら小学4年生に説明しました。
これをお読みの皆さんのお子さんもこの図を一度や二度見たことがあるはずです。
「月の満ち欠け」の単元では、「この図を一人で一から描けるようになること」が全てです。
この図を見ながら、あらゆる角度で出題される問題に答えていくことが「月の満ち欠け」です。
長くなってしまいますのでここでは詳しい説明は避けますが、
「右がちょっと欠けている」とか、
「地球の中心を向いて立っている時に、左手方向に見えるから西の空」とか、
お子さんがそんなようなことを言っていたらとても立派なことですので、
存分に褒めてあげてください。
また、少し意地悪な入試問題にもなると、
今この図では右側にある太陽が左側に来たり、
上側や下側に来てしまったりもします。
が、この図の描き方をきちんと理解出来ている子であれば、十分に対応が可能なはずです。
いずれにしましても、これは覚えるべき単元ではありません。
「図の描き方を覚える単元」とでも言った方が良いかもしれませんね。
物事の本質を見失うことなく、日々の学習に励んでもらってください。
いえ、それを子供たちに伝えることこそが学習塾の使命なのであろうと思います。