学校訪問(豊島岡女子)
昨日は豊島岡女子学園中学校・高等学校の学校参観に参加して来ました。
池袋駅から徒歩10分弱といった所に、素敵な校舎が見えて来ました。
私立女子中高最難関の一つ、豊島岡女子学園です。
女子裁縫専門学校として開校された豊島岡女子ですが、
今でもその名残は一つの大きな魅力です。
毎朝の朝礼の後5分間、「運筆」ならぬ「運針」と呼ばれる時間があります。
一枚の真っ白な布に、生徒一人一人が赤糸をひたすら通します。
決して何かを作っている訳ではありません。
毎日その赤糸は抜いてしまい、また新たに糸を通す。
その5分間、校舎は静寂に包まれるそうです。
一日の始まり、心を落ち着かせて「運針」だけに集中する。
「運針」による「無心」。
いえ、「無心」による「運針」でしょうか。
指先の運動が脳を活性化させるというのは有名な話ですが、
豊島岡だからこその「伝統」を生かした毎朝の行いに感心させられました。
「二木記念講堂」での説明会中、
校長先生はじめ、各担当の先生方のお話を聞いていたのですが、
どの先生もとても滑らかなお話口調で心地良ささえ感じてしまいました。
その先生方の授業ですから、生徒達も学習内容がよく理解出来るのだろうと感じました。
豊島岡の大学合格実績を見て驚きましたが、
理系進学者が6割程になっているようです。
やはり「リケジョ」が多く集まる学校なのでしょうか。
校舎を見学させて頂いたのですが、
その案内をして下さった先生の説明もなんとも滑らかでした。
豊島岡はよくこのような説明会を開いているようですが、
場数が違うのでしょうか。
思わず感心してしまいました。
女の子は誰でも憧れるであろう、大きなシャンデリアに螺旋階段。
調理室の隣りに、素敵なレストラン風のお部屋があったのですが、
調理室で作ったものを食べる試食室だそうですね。
テーブルマナーなども学べるのでしょうか。
他の女子校にもお茶室はあったのですが、
豊島岡のお茶室は一味違いました。
入口を入ると、そこはまさにお茶屋さん。
石畳の通路に、にじり口までもしっかりありました。
グラウンドはどうしても少し狭く感じてしまいますが、
校内に3つもある体育館の他、
埼玉県の入間市に広大なグラウンドがあるそうです。
運動会は中高合同で、この入間総合グラウンドで行われるとのこと。
秋晴れの中で気持ちが良さそうです。
地下1階にある食堂でお昼を頂いて帰って来ました。
あまりの安さに、カレーライスとラーメンを美味しく頂いてしまいました。
トータルで考えて、やはり魅力的な学校です。
11月に「桃李祭」と呼ばれる豊島岡の文化祭があるそうです。
「桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す」
恐れ入りました。