学校訪問(東京女学館)
先日、東京女学館中学校・高等学校の学校参観に参加して来ました。
広尾駅から徒歩10分程でしょうか。
日本赤十字医療センターの目の前に東京女学館のキャンパスはあります。
東京女学館は小学校から高校までの一貫教育でも有名で、
著名人のお嬢様も多く通う学校としても知られていますね。
伝統の白いセーラー服も可愛い学校です。
大きな記念講堂での説明会。
特に印象的だったのは、
「間違えから学ぶ」という一貫した教育理念。
中高時代、間違えても良いんだよ。
今のうちに大いに失敗しよう、といったお言葉でした。
その教育方針を象徴するものが、
東京女学館ならではの「訂正ノート」と呼ばれるノートです。
各種テストや宿題等で間違えたものを大事にする。
自分がどのように間違えたのか。
同じ間違えを繰り返さないように、その間違えを教訓にする。
学習において、とても大切なことですね。
東京女学館も「模擬国連委員会」があることで知られていますが、
「模擬国連に出たい」と言い始めたのは、生徒達だったそうです。
生徒達の想いを受けて学校が動いた、一つのケースとして紹介されていました。
また、東京女学館の考える「異文化理解」とは、
まず「自国のことを知る」ことから始まるとのこと。
考えてみれば当然のことではありますが、
これを前面に打ち出している学校理念に深く共感しました。
数年前に話題になった、東京女学館大学の募集停止。
当然のことながら、恐らくこれよりももっと前から、
東京女学館は実践して来たものと思われますが、
中高一貫教育を活かした「キャリアデザイン」にも力を入れているようです。
6年間を2年ごとに大きく区切り、
「自己理解」・「個性の伸長」・「自己実現」の3つのステップを踏むそうです。
大学進学などを漠然と名前だけで選ぶのではなく、
自らの進みたい道を自ら選んで行く。
まさに理想教育だと思います。
説明会中に上映された学校案内映像ですが、
卒業生が作成したものだそうです。
まさに生徒目線で学校生活・学校行事などが映し出されていました。
立派な学校案内映像を作っている学校が多い中で、
楽しそうな生徒達の様子を見ることが出来、とても印象的な映像でした。
どの学校でもそうかも知れませんが、
高校2年生で訪れる京都・奈良への修学旅行は一生の想い出となるそうです。
校舎案内もして頂きましたが、
その案内をして下さったのが数学科の男性の先生でした。
その真面目なご様子の中にも、ユーモアが垣間見られるような、
なんとも素敵な先生でしたが、
中学3年生の教室を通り過ぎると、生徒達からの黄色い声が。
私の予想通り、生徒達からも愛される先生なのだろうと確信しました。
有名なお嬢様学校ですから、学校施設などはもちろん立派なものばかりでしたが、
校庭はさすがに少々狭さを感じさせるイメージでしょうか。
運動会は中高合同で駒沢オリンピック公園で毎年行われるそうですね。
この体育大会は学年対抗で行われるのだとか。
高校3年生が必ずしも優勝する訳でもないということなのでしょうね。
毎年、高校3年生が選んだ一つの言葉を「人文字」で表すそうです。
今年は何になるのか楽しみですね。
最後に校舎の一角にある「ビオトープ」を見せて頂きました。
ビオトープとは「野生生物たちの空間」を意味するドイツ語ではありますが、
正にその名のごとく、様々な樹木が生き生きと茂っていました。
枇杷の大木は沢山の実を付け、私の祖父母の家の裏山を思い起こさせてくれました。
チョウチョがひらひら。
都会の中で、ほっと一息つけるようなのどかな空間が広がっていました。
東京女学館もまた、各種説明会やオープンスクールなど、
複数回催されている学校です。
記念祭は11月だそうです。
ご興味の方は、是非一度足を運んでみてください。
やはり素敵な学校であることに間違いありません。